先週、エヌビディア株は236ドルを超え過去最高値を更新し、時価総額は5兆7000億ドルに迫った。1営業日で3.7%急騰し、連続上昇を記録した。決算発表を前に投資家心理が再び強まっている。
現在のエヌビディア株の見通しは、加速する世界的なAI需要(特に中国)と、地政学・バリュエーションリスクという2つの対立する要因に左右されている。
NVDAが主要テクニカル水準を上回って推移する一方、短期的な買われ過ぎ水準も間近に迫る。今後の動きは、決算見通しや規制動向の明確化に依拠する可能性がある。
エヌビディアの直近の上昇をけん引した主な要素のひとつが、中国でのAI半導体需要の再拡大である。
アリババ、テンセント、バイトダンス、JDドットコムなど大手IT企業が、規制当局の承認を前提にエヌビディアのH200プロセッサ購入を計画していると報道されている。
米国の輸出規制が継続し一部中国側の承認が滞るなかでも、投資家は需要シフトの一部を織り込み始めている。
エヌビディアのジェンスン・フアンCEOが米国代表団の一員として中国を訪問したことも、需要拡大に向けた交渉が続いていることを示唆する。
中国事業の売上は規制で圧力を受けているものの、世界的なAIインフラ投資の拡大がエヌビディアの追い風になっている。モデルトレーニングや推論、AIサーバー展開に必要な高性能GPU需要は構造的に強い。
半導体セクター全体でもエヌビディアとともに上昇が続き、フィラデルフィア半導体指数は過去最高水準に到達している。
年初来でNVDAは25%超上昇し、過去12か月では70%以上の値上がり。主要株価指数を大幅に上回るパフォーマンスとなった。
テクニカル面では、エヌビディアは引き続き上昇基調を維持している。株価は20日移動平均線(210ドル付近)、50日移動平均線(193ドル)、200日移動平均線(186ドル)を上回る。210.63ドルの一目均衡表基準線も直近サポートとなっている。
ただしモメンタム指標では短期的な過熱感も示唆される。RSIは64~65付近、CCIは130を超え買われ過ぎ圏に入った。
ストキャスティクスRSIは小さな売りシグナルを示し、全体の上昇トレンド内で短期的な調整の可能性が示唆されている。
MACDやADXは依然として上昇トレンドを示すが、オシレーターと価格の乖離が広がり、次の上昇局面の前に一度勢いが鈍る可能性がある。
今後数営業日にかけ、NVDAは215ドル~235ドルのレンジで推移する見通し。235ドルを明確に突破すれば、再度上昇の勢いが強まり、過去最高値の更新が視野に入る。
逆に、210ドル~215ドルのサポートを継続的に下抜ければ、短期的な基調が弱まり、より大きな調整も想定される。
最新のCoinCodexエヌビディア株価予想によれば、NVDAは短期的な調整を挟みつつ、2026年後半に再び上昇基調に転じる可能性がある。
2026年5月の見通しは、株価が204ドルから224ドルの範囲にあり、短期的な上値余地は限定的とされる。
6~7月の予測ではやや調整局面となり、平均価格は195ドル~201ドル付近。直近の上昇後に一時的な落ち着きを示唆する。
一方、年後半には再び強気の予測となる。9~10月は220ドル台へ回復し、11月は260ドル水準に到達。12月には280ドル近辺まで上値を伸ばすシナリオもあり、再度の上昇トレンド加速がみられる可能性がある。
これらの予測はあくまでモデルに基づき、市場全体の動向に左右されるが、AI需要主導のトレンドが続けば調整の後にも新たな上昇局面が到来する可能性を示す。


