米国で上場する10本のビットコイン現物ETFは、5月16日〜22日(米東部時間)の6営業日すべてで合計15億5,000万ドルの資金流出が発生しました。これは年初から続いた資金流入基調を一時的に反転させ、2026年トータル流入額を5億3,600万ドルまで押し下げています。データはロンドンの調査会社Farside Investorsおよび同社数値を引用したCoinMarketCap Academyの25日付レポートに基づきます。
これにより、1月の上場以降で最長だった「6週連続純流入」記録はわずか1週で途切れました。DEXTools Newsの週次集計では「6日連続流出額は約12億6,000万ドル」とされ、出来高はピーク比30%減に留まったものの流動性は健在です。機関投資家が短期的にリスクを低減し始めたサインとして市場が警戒を強めています。週次レポート参照。
6日間のうち最大の資金流出は18日のブラックロック IBITの4億4,800万ドルで、同社ETFとしては年内2番目の規模でした。フィデリティ FBTCも同日3,630万ドルを失い、両社合計で全体の62%を占めています。Odaily Newsは「最終日の22日だけでIBITが6,889万ドルを流出」と速報しました。
一方、グレースケールGBTCの転換減速と新規ミニGBTCへの部分流入が相殺し、純流出額は201万ドル程度にとどまりました。手数料差が縮小してきたことから、従来GBTCに圧迫されていた低コストETFへも「換金売り」が波及し始めた格好です。
資金流出が集中した週は10年米国債利回りが4.54%(前年同期比+67 bp)に上昇し、運用会社が「安全資産にリバランス」を行った時期と重なります。金利上昇に伴うキャリートレード解消は、現物ETFの「キャッシュ・クリエーション型構造」にも直接的な売却圧力をもたらしました。CoinCentralの市況分析は「ETFの一次市場が純粋な現物売りと同義であるため、需給への影響が表面化しやすい」と指摘しています。詳細。
さらに、3月以降で最初の大規模ロック解除期を迎えた機関投資家が、決算期末の含み益確定を行った点も見逃せません。ETFプロスペクタスには「貸株収益の70%を投資家へ還元」とありますが、相場下落局面では当該収益が減少し総実質コストが相対的に上昇するため、ポジション縮小が合理的な選択肢となりやすい構造です。
同じ週にソラナ現物ETFへは+5,510万ドル、XRP ETFへは+6,050万ドルの純流入が記録されました。これはビットコインETFの週間流出(9億8,200万ドル)の一部がアルトコインETFへ直接シフトした可能性を示唆します。数字は
Di-VerZe E.N.Tの資金フローデータに基づきます。
また、ソラナETFは5月4〜12日に7営業日連続の資金流入(累計+8.65万SOL、約2,462万ドル)を達成し、5月12日には単日で2,657万ドルと2カ月ぶりの高水準を記録。Investing.comは「SOL価格が100ドル上値を抑えられるなかでのETF買い越しは、現物投資家の長期スタンスを示す」と解説しています。
短期シナリオ:6日連続流出の直後に出来高が減少していることから、「売り圧の持続性」は限定的と見る向きが多い一方、200日移動平均線(約57,400ドル)を明確に割り込むとテクニカル的な追加売りが入りやすい点には注意が必要です。現状のボラティリティ水準(30日HV=41%)を前提に試算すると、来月FOMC前までの1シグマ下限は52,000ドル付近となります。
中長期シナリオ:ETF設定解禁1年目の期中で累計5億ドル超の資金が残っていること、ビットコインのサブプライム的イベントが観測されていないことから、2024年の「マイナス転換→即反発」パターンに近い値動きも想定されます。もっとも、Farside Investorsは「年内トータル流出転換が2週続けば構造的弱気入り」と警戒を促しており、ポジション管理は引き続き必須です。
上記は過去データに基づく一般的な傾向です。投資判断は必ずご自身のリスク許容度で行ってください。
ビットコイン現物ETFの6日連続資金流出は、短期的には「機関マネーの利益確定」と「金利上昇」に起因する一時的なポジション縮小である可能性が高い一方、同期間にアルトコインETFへ資金が向かった事実は、投資家が依然として暗号資産クラス全体をリスクオン対象として見ている証左とも取れます。初心者の方はデイリーのフローとマクロ指標をセットで確認し、「出来高が伴う流出かどうか」を最優先で見極めましょう。相場が不安定なときほど、分散と資金管理が最大の防御です。
投稿 ビットコインETF6日連続流出で5億ドル台へ減少──ソラナETFは資金流入、初心者必見の今後の立ち回り は NFT-TIMES に最初に表示されました。
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