パベル・デューロフ氏が公式に、TONのネイティブ通貨がグラム(Gram)に変更されることを発表した。テレグラムと連携するブロックチェーンにおいて、懐かしさと未来志向が両立する転換点となる。
今回の決定は、テレグラムの初のホワイトペーパーで用いられていた2018年の元の名前を復活させるものであり、より深い連携とプロジェクトの新章を象徴する動き。
グラムは、テレグラムによる初期TON(テレグラム・オープン・ネットワーク)プロジェクトでのトークン名称だった。当時、約17億ドルを調達したが、2020年に米証券取引委員会(SEC)の介入を受けた。
テレグラムはプロジェクトを中止し、投資家に返金。ソースコードを公開した。コミュニティがTON財団のもとでToncoin(TON)として再始動させた経緯がある。
デューロフ氏の今回の発表は、ブランドを「原点回帰」と位置づけつつ、テレグラム主導への進展も示唆するもの。
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TONは引き続きブロックチェーンの名称のまま、通貨のみグラム(GRAM)にリブランドする。トークンスワップや技術的な変更はなく、保有残高やステーキング、DeFiに影響はない。
移行期間は約3週間を予定する。これはデューロフ氏の「Make TON Great Again(MTONGA)」ロードマップにおける全7ステップ中の4段階目。
これまでの主な進展は、サブセカンド決済を実現するCatchain2.0や、ガス代6分の1への大幅引き下げ、テレグラムがTONの最大バリデータになり数百万TONのステーキング実施など。
デューロフ氏が5月に買収計画を明かした後、TONは23%から100%以上上昇し、約1.3ドルから一時2.8ドル近辺まで急騰。大規模な取引・ステーキング流入もみられた。
今回のグラムへのリブランドは象徴的な意味合いを持ち、約10億人のテレグラム利用者にとってブランドの分かりやすさも向上。ミニアプリ、決済、クリエイター向けツールなどで活用が広がる見通し。
今後数週間は、テレグラム主導で開発者ツールの強化、新ton.orgの公開、TON Payの拡張、ビットコイン流動性ブリッジの実装などが予定される。
リブランドにより、グラムは世界最大級のメッセージアプリ内で日常的に使える暗号資産として、マス層への普及を一段と促進する。