ミームおよびAIエージェント系の話題と紐づくBNBチェーンのトークン「SIREN」が土曜日、トップ保有者による大量売却を受け、約24時間で高値の0.520ドル近辺から0.126ドル付近まで約75%暴落した。
この暴落により時価総額で数億ドル規模が吹き飛び、世界中の取引所でロングポジション2.4百万ドル超の強制清算が発生。
クジラ売却とは、大口トークン保有者が短期間で大量に売却し、連鎖的な清算とパニック売りを引き起こす現象。この事例ではオンチェーンデータから、SIRENの最大保有者による組織的かつ積極的な売りが明らかとなった。
Lookonchainによれば、同保有者は既にSIRENの売却で750万ドル超のUSDTを受け取っている。さらに、この売りはなお進行中であり、現在も約5億9570万SIRENを保有している。
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このポジションは流通供給量の約82%に相当し、アラート発出時点で総額約9200万ドルに上った。この異常な集中度が構造リスクとなり、市場全体で顕在化した格好だ。
複数のトレーダーによる追加監視では、1,000万ドル超の移転を記録したとの指摘もある。大量のトークンがBitgetなど取引所に移され、スポット・デリバティブ両市場で売り圧力が一段と強まった。
この影響で24時間の取引高は1億9,100万ドル超まで急増。下落局面を前に、個人投資家の売却による出口流動性が増大した形。
現在SIRENは0.126ドル付近で取引されており、時価総額は約9,470万ドル、完全希薄化ベースでも同程度とBeInCrypto Markets データは示す。最大供給10億枚に対し流通量がほぼ全て市場に出ているため、時価総額順位は286位前後となっている。
今回の急落はSIRENにとって繰り返されてきたパターンだ。2026年初頭以降も、同トークンは急騰と急落を何度も繰り返し、BNBチェーンのミーム・AIエージェント系コミュニティで個人投資家の信頼低下を招いてきた。
直近も約10日間で一時200%超上昇し、時価総額は600万ドルを大きく上回った。しかしオンチェーン上で保有アドレスからの売却が明らかになると一転、暴落に転じた。
アナリストは度々供給の極端な集中を最大リスク要因として指摘。連動アドレスで最大90%以上にも達したことで、買い集め局面では高騰、放出開始時には一転して暴落しやすい環境となっている。
プロジェクトのミーム的な話題性やAIエージェント分野での存在感は指摘されるが、唯一支配的な大口保有者への依存が、個人投資家に大きなリスクをもたらしている。
こうした連鎖清算後の信頼回復は、容易ではない。
ミームやAIテーマのトークン全般が乱高下を見せるなか、SIRENの24時間の動きは、ゲート、KuCoin、BNBチェーン上の分散型取引所で高い投機性が示された格好だ。
今のところ、さらなる下落を警戒する声が根強い。クジラの残存トークンは追加圧力となり得るほか、仮に反発があっても同一ウォレット群による売りが重石となる可能性が高い。
