サンディスク(NASDAQ: SNDK)の月間相対力指数(RSI)が99を超えた。アナリストのラーク・デイビス氏によれば、この水準に達した上場株は過去に例がないという。
この極端な数値は、サンディスク株が2026年の年初来で780%超上昇し、2025年2月にウェスタンデジタルから分社化して以来で5400%超となった中で示現した。現在の株価は2138ドル近辺と、IPO価格の約38.50ドルから大きく離れている。
サンディスクは、2025年初頭のウェスタンデジタル分社化により、NAND型フラッシュとソリッドステートドライブに特化した専業企業となった。この分社はタイミングが最適だった。ハイパースケーラーによる生成AIインフラ投資の拡大でエンタープライズSSDの需要が長期にわたる上昇局面に入り、直近四半期の売上高は前年同期比251%増となった。
RSIはゼロから100の範囲で動くモメンタム系のオシレーターである。通常70以上が過熱圏と見なされ、投資家は持ち分縮小を検討する指標となる。99超の水準はこの閾値を大きく上回り、SNDK株への買い圧力がほとんどのテクニカル手法の解釈を超えていることを示す。
サンディスクの記録的RSIは、今の上昇が本質的な需要反映なのか投機過熱なのか、再び論争を呼んだ。懐疑派は、収益実態から大きく乖離したまま反転したドットコム期との類似を指摘する。
2026年のテクノロジー業界では、より広範なAI収益バブル懸念が広がっている。市場では、循環的なクラウド支出が構造的な脆弱性だと一部アナリストが指摘。個別にはレイ・ダリオ氏が、AIバブルによる流動性リスクについて警告し、債務償還が迫れば投資家が含み益を現金化せざるを得なくなる可能性を訴える。
一方、上昇傾向を支持する向きは、根源的需要は構造的であり投機的ではないと主張する。AIの学習・推論には高密度かつ高速な記憶装置が不可欠で、NANDのみが大規模供給を担える技術だとされる。2026年初頭にAMDやインテルでもRSIが過熱水準を大幅に上回った例があり、これも勢いが止まるまで警戒シグナルを長く無視した前例としてSNDK支持派は引用する。
類似のAI株ブームでは5100%超の上昇後に利益の約35%を失った例もある。サンディスクが同様の軌跡をたどるかは、2026年後半もハイパースケーラーによる設備投資が継続するかどうかに左右される見通し。

