リップル元最高技術責任者(CTO)のデイビッド・シュワルツ氏が、S&P500の過去最高値で余剰資金を投資するよう勧めるSNS上のアドバイスに反論、皮肉を交えた3段階の公式でその論理を否定した。
Xユーザーが投稿したこの意見は約500万回表示され、フォロワーに指数連動型ファンドへ5ドルからでも投資すべきだと呼び掛けた。過去最高値を投資の理由とした。
X上で@JoelKatzとして知られるシュワルツ氏が、率直な3段階の説明で返信した。原投稿に欠けている論理を明確にした。
2番目のステップで疑問符を並べることで、投稿に欠落している点をあえて強調した。高値で購入することが利益につながる仕組みについて、説明がなかった。
投稿者はこの意見を一般投資家向けの手軽で分かりやすい助言としてまとめた。このメッセージは広く拡散したが、モメンタム重視の投資タイミングに疑問を持つ層からは反発が見られた。
S&P500は2026年を通じて過去最高値付近で推移している。わずか10日間で6兆ドル規模のラリーを受け、過去最高値に近づいた。年初の早期回復のシグナルが上昇を後押しし、指数は新たな高値を更新した。
高値で買うことは、さらに値上がりが続くという前提に基づく。バリュエーション重視の投資家は、割高なタイミングでの参入は実質的な成長よりも期待先行の可能性があると指摘する。エントリー価格は長期リターンに大きな影響を与えるが、モメンタム重視のアドバイスではその点が軽視されがち。
シュワルツ氏はリスク意識の高い投資家として知られる。暗号資産を「一世一代の富の機会」と評したこともあるが、リスクやコストも率直に認めてきた。その視点が、単純な「高値買い」アドバイスへの懐疑につながっている。
リップル元幹部として、XRPのエスクロー供給やミームコイン、ビットコインのインセンティブ設計にもコメントしている。いずれも、リスクを単純化しがちな議論に批判的な目を向けてきた。
シュワルツ氏はいまも100万XRP超を保有する。この姿勢は、自身が丹念に調査した資産への長期的な信念を示す。
同氏の返信は、株式投資そのものを否定したものではない。価格動向を論理に置き換えた助言への的確な批評だった。
S&P500が2026年の高値圏にあるいま、「高値買い」論争には決着がついていない。シュワルツ氏の懐疑が正しかったかどうかは、今後の市場の動向に左右される。