トランプ米大統領は、株式市場の動きがイラン合意支持の決定を後押ししたと述べ、「誰よりも見事なもの」と評した。日曜日の停戦合意後、株価が過去最高値を更新したことが背景にある。
トランプ米大統領は、和平の進展が見込まれるたびに株価が上昇し、交渉が停滞するたびに下落したとし、市場を中東戦略のリファレンダム(国民投票)のように位置付けた。
トランプ氏はフランスで開催されたG7サミットで発言した。日曜日にイランとの合意を発表した数時間後だった。
同氏は、株高を「合意の成果」と強調した。また、空爆よりも交渉を選択した理由だと主張した。
トランプ氏によれば、市場は協議の動向に即座に反応した。
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この見方は従来からの流れを踏襲するものだ。トランプ氏は第1期目から株価指数を政権運営の通信簿とみなし、今回もそれを根拠に空爆の停止を正当化した。
数字がその主張を裏付けた。S&P500は6月15日に過去最高の7554.29で取引を終え、1.65%上昇。ダウ平均株価も468.77ポイント上昇し、5万1671付近で過去最高を記録した。
ナスダックは3.07%上昇。ホルムズ海峡の再開が視野に入り、原油価格は2026年のピークから約20%下落した。トランプ氏が紛争要因としたインフレ圧力が和らいだ格好である。
自身が懸念したほどには、イランへの空爆時も市場が大きく崩れなかったとも強調した。一時的に株価や原油は動揺したものの、全体としては底堅さを示したという。
トランプ氏は繰り返し歴史の指標に言及し、二度と似た状況にはしたくないという唯一の前任者の名を挙げた。
ハーバート・フーバー氏は、1929年の大恐慌を招いた株価暴落時にホワイトハウスにいた。
トランプ氏にとっては、株高こそが大恐慌の再来を回避した証になった。
トランプ氏は「エネルギー価格が下落し、ホルムズ海峡の航行が再開されれば、上昇は続く」と予測した。
暗号資産も同じリスクカーブ上に位置する。ビットコイン(BTC)は本稿執筆時点で約6万4200ドル付近で推移。FRBが利下げ期待を冷やしたことで、レバレッジを取ったショート勢が打撃を受け、一時2%超下落した。
このトークンは停戦合意のヘッドラインで6万7000ドル超に上昇したが、その後軟化した。
アナリストらは、ビットコインはいまだ株式市場のセンチメントに強く連動する高ベータリスク資産だと警鐘を鳴らす。


